第6回 薬いらずで認知症は防げる、治せる!(第2回目)

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佐藤 俊彦

2020-05-12

第6回 薬いらずで認知症は防げる、治せる!(第2回目)

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前回に続き、認知症についてお話します。
<参考>
第5回「薬いらずで認知症は防げる、治せる!(第1回目)」(2020.5.8) 

1.認知症の主な症状

認知症には、「中核症状」と「行動・心理症状(周辺症状)」の2つの症状があります。

(1)中核症状とは
中核症状は、脳の神経細胞が障害されたことによって直接起こる症状で、これは認知機能が低下した人であれば、誰にでも起こる症状です。具体的には、以下のようなことが挙げられます。

①記憶障害
新しいことが覚えられない、直前に起きたことも忘れる。

②見当識障害
 現在の年月日、時刻、場所、人物などが分からない。

③判断力障害
 道筋を立てた思考ができなくなる。

④実行機能障害
 段取りや計画が立てられない。

⑤問題解決能力の障害
 予想外のことが出てくると混乱してしまう。

⑥失認
 それが何か分からない。

⑦失語
 物や人の名前が分からなくなる。

⑧失行
 服を着られない、ボタンをかけ違えてしまうなど、日常生活で普段行っている動作がうまくできなくなる。

(2)行動・心理症状(周辺症状)とは
行動・心理症状(周辺症状)は、中核症状の状態、本人の性格、身体状況、生活環境、人間関係などによって左右される症状です。例えば、以下のようなことが挙げられます。
・妄想       ・失禁、不潔行為
・幻覚       ・異食
・不安、焦燥    ・睡眠障害
・抑うつ      ・介護抵抗
・徘徊       ・無為、無反応
・暴力、暴言

これらの現れ方は人それぞれで異なり、ほとんど出ない人もいれば、ある症状が極端に強く出る人もいます。
 

2.認知症の主な種類

認知症は原因となる疾患によって、さまざまな種類があり、大きくは2つの群に分類されます。
ひとつは、脳の神経細胞が異常に変化、または減少することによって発症する「変性性認知症(一次性認知症)」で、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、パーキンソン病が引き起こす認知症、前頭側頭型認知症などがこれにあたります。

一方、何らかの疾患や外傷の影響を受けて発症する認知症を「二次性認知症(続発性認知症)」といい、血管性認知症、クロイツフェルト・ヤコブ病による認知症、正常圧水頭症による認知症、慢性硬膜下血種による認知症などがこれに分類されます。

日本では、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症が3大認知症といわれており、もっとも多いのがアルツハイマー型認知症です。
また、なかには2つ以上の認知症を合併してしまう混合型認知症を発症するケースもあり、一番頻度が多いのがアルツハイマー型認知症+血管性認知症となっています。
 

3.MCIとは?

MCIとは、Mild Cognitive Impairment=軽度認知障害のことで、まだ認知症とは呼べない「健常と認知症の中間」にあたる「グレーゾーン」の段階をいいます。記憶、決定、理由付け、実行などの認知機能のうち、ひとつの機能に問題が生じてはいるものの、日常生活にはまだ支障がない状態です。
要するにボケるか、ボケないかの瀬戸際にいるのがMCIということになります。
認知症医療で後悔しないためには、まず“予防”、“早期発見”、“正しい早期治療”の3つを理解しておくことが大切ですが、特に大事なのは、早期発見です。症状が現れた段階では、脳はすでに激しく損傷しており、手遅れにならないためには「認知症予備軍」といわれるMCIという段階での発見が重要になっていきます。

一般に、MCIの定義は、次の5項目とされています。
①本人または家族(介護者)による物忘れの訴えがある。
②客観的に記憶障害がある(新しいことを覚えられない、記憶を維持できない、思い出せない)。
③日常生活は基本的にできる。
④全般的な認知機能は保たれている。
⑤認知症ではない。

続きは次回になります。 

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