第20回 親に認知症の疑いが出てきたら? その2

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貞方 大輔

2021-04-13

第20回 親に認知症の疑いが出てきたら? その2

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前回は、親の認知症の症状が出てきた場合、地域包括支援センターに相談し、要介護認定を受けるまで、訪問介護でサービスを受けつつ、家族の負担が重い場合、有料老人ホームも選択肢としてアリと言う話をしました。

それでは次のステップとして、要介護認定を受けた後、どのようなサービスを受けつつ介護の面倒を見ればいいのでしょうか?

選択肢としては3つあります。

一つ目は自宅で介護しつつ、訪問介護やデイサービスを利用するケースです。デイサービスに関しては半日型、1日型があり、要介護度や利用時間によって自己負担額は異なりますが、1回1000円かからない程度の料金で済みますので安価といえるでしょう。似て非なる言葉としてデイケアという言葉がありますが、これはリハビリ特化の施設の事を指しますので注意してください。
また、こういった介護サービスはあくまで昼間ですので、夜に徘徊したり、騒いだりするような場合、介護する側にとってはどうしても施設でプロが介護する方法にならざるを得ないと思いますし、毎日こういった介護サービスを受けられるわけではありません(要介護度によって異なります)

2つ目はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。これは親が比較的元気で自分で大体できるケースではないと選択できません。施設の協力医療機関からの往診や通院、訪問看護も受けられる点、食事の提供サービスや安否確認などもあるので自宅で一人で暮らすよりは子供にとって安心感があるものと思います。費用も介護付き有料老人ホームに比べれば安価と言えるでしょう。

そして3つ目の選択肢が、それ以外の老人ホームへの入居です。
・特別養護老人ホーム(特養)は値段は安いものの要介護3以上の方でないと入居できません。また、空き待ちになるケースがほとんどですので、入所迄待つ必要があります。
・介護老人保健施設(老健);入りやすいメリットはあるが、デメリットとして在宅復帰を目的とした施設ですので、3-6か月で退所する必要があります。要介護1以上ではないと入れないという制限もあります。
・グループホーム;認知症専門の方の施設です。安いというメリットはあるものの、看護師がいない場合が多いのもデメリットでしょう。要介護1以上ではないと入れません。

これら以外にも低所得で独居生活の高齢者を対象としたケアハウス(一般形、介護型)なども存在します。

実際にあった具体例では、親が急に認知症がひどくなり、一人っ子の子供は仕事もあって、なかなか親の面倒が見られない方がいらっしゃいました。当面、訪問介護を利用しつつ、介護付き有料老人ホームの空きを『東京・千葉・埼玉・神奈川』で探し、すぐに入れる東京の介護付き有料老人ホームにすぐ入所。1か月後、要介護認定を受けた後に特養、老健、グループホームを探したもののすぐに入れる施設がなく、結局埼玉の介護付き有料老人ホームに転居した方がいらっしゃいました。(一般的に東京よりも埼玉の施設の方が安い)

介護の大変さはなかなか経験してみないとわからないもの。親の認知症の疑いが出てきたらすぐに専門家にご相談されるべきだと思います。

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貞方 大輔

立命館大学卒業後、大手生保を経て、アレース・ファミリーオフィスへ入社。
取締役西日本支社長。
一般社団法人相続終活専門協会 代表理事

親の介護

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