第28回 相続で取得した不動産の売却について

江幡 吉昭

2019-09-24

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相続で取得した不動産の売却は難しい?!

当サイトを運営していますと、相続相談兼不動産相談をよく受けます。今回は相続時に以下のようなエピソードを経験された方、意外といらっしゃると思います。まずは読んでみてください。
 
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A子さん;父が今年の4月に死亡。相続人はA子さん一人。
A子父;妻は10年以上前に他界。妻が死亡して以来、都内のマンションで一人暮らし。
    今年4月に亡くなる。
A子父の遺産は都内のマンションと現預金。
 
A子さんは父が亡くなって以来、四十九日が終わるまで、ずっと相続に関する忙しい日々を過ごしていました。つい先日、税理士から相続税が百万単位でかかることを知らされ、相続税をどうやって支払うかに頭を悩ませています。ちょうど、インターネットで探した不動産屋さんに父が一人で住んでいた都内のマンションの売却の相談に行ったときの話です。
 
A子さん;相続が発生して、父の住んでいたマンション売りたいんですけど・・・
 不動産屋;この都内のマンションであれば、3000万円でなら弊社が買いますよ。
 A子さん;わたしはこのあたりの土地勘がなく、3000万円がいい値段かどうか、よくわからないんですけど・・・(迷う)
 不動産屋;迷ってる場合ではないですよ、これ以上高い値段で買ってくれる人なんていませんよ。弊社も来週になったらその値段で買うかもわかりません。今すぐにご決断ください!(といって急かされる)
 ※A子さんは急かされることに対し多少の不信感を抱くものの、そういうものかな?と思いその場で売却の契約となりました。
 
・・・数か月後・・・
 
 A子さんが新聞の折り込み広告を何気なく目にしたら、自分が3000万円で不動産屋に売ったマンションがリフォームされて4500万円で売っていた・・・
 
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 以上のようなは意外と良くある話です。今回のケースで問題は何だったのでしょうか?答えは簡単です。
【不動産屋に相続税を払うために不動産を売りたい】ということを言わないほうがいいのです。今回の場合、不動産屋さんからすると【10か月以内に不動産売却しないと相続税払えないんだな?であれば、安く買うことができるかも】と考えるわけです。
 
こう言ったことが不動産業界で良く起きるのは、理由があります。それは、不動産は値段が高すぎるために、目の前のお客さんは基本的にはリピーターになりえないわけです。多くの方は不動産を買うのは一生に一度かせいぜい2度なわけで、不動産屋さんからすればノルマもきついし、そうであれば自分にとって一番有利な提案を目の前のお客さんにするわけです。
これがこういったことが良く発生する背景にあるわけです。
我々消費者側からするとどう自衛すればいいのでしょうか。最近、話題の漫画ではありますが、【正直不動産】という漫画を一度不動産の売買を考えている方はご一読をお勧めします。
不動産屋さんの内情について赤裸々に明かしており、作者は刺されないのかな?と心配になるほどです。
相続に伴う不動産の話はまた折を見て触れてみたいと思います。



 




江幡 吉昭

法政大学卒業後、住友生命保険、英スタンダードチャータード銀行を経て、2009年株式会社アレース・ファミリーオフィス設立。アレース・ホールディングス代表。一般社団法人相続終活専門協会代表理事。
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