第19回 出国税(国際観光旅客税)

田中 誠

2019-01-30

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出国税といいますと、今年201917日から施行された「国際観光旅客税」と20157月から施行された「国外転出時課税制度」があります。今回は、前者の「国際観光旅客税」をみていきます。 

概要、

観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保するために、「国際観光旅客税」が創設されました。
「国際観光旅客税」は、原則として、船舶又は航空会社(特別徴収義務者)が、チケット代金に上乗せする等の方法で、日本から出国する旅客(国際観光旅客等)から徴収(出国1回につき1,000円)し、これを国に納付するものです。

国際観光旅客税の概要は次のとおりです。 



目的、

出国税新設の理由 これは「観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保する」ことを目的とした税金です。訪日外国人を増やすための財源を確保するのが狙いです。訪日客は 2018 年に3,119万人を突破して過去最多を更新し、消費額は4兆5,064億円に達しました。政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020 年には訪日客を 4,000 万人、消費額を 8 兆円に引き上げる目標を掲げています。 ただ、地方では外国語による表示や通信環境が整っておらず、外国人が旅をしにくいといった課題もあります。出入国手続きを円滑にするための設備も求められています。


こうした課題の解消には費用がかかります。しかし政府の財政 事情は厳しく、新税で財源を確保することにしたのです。年 500 億円の税収を見込んでいます。 出国税やそれに似た税、手数料などを導入済みの国が複数あることも、新税導入の根拠となりました。オーストラリアでは類似の出国税を導入済みで年 800 億円程度の収入を得ています。韓国でも出国客から、100 円から 1,000 円程度の出国納付金を徴収し、年 250 億円を確保しているそうです。 

田中 誠

長野県生まれ
横浜国立大学経営学部卒業

アーレスリアルエステート

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